
ご挨拶
第34回関東臨床細胞学会学術集会 会長
栃木県臨床細胞学会会長
深澤 一雄
この度、第34回関東臨床細胞学会学術集会を2020年9月26日(土)栃木県総合文化センターにおいて開催させて頂くことになりました。関東臨床細胞学会は日本臨床細胞学会が認定する地域連携組織で関東及び近隣の1都10県より構成され、臨床細胞学の発展と地域医療への貢献を活発に行っており、本学術集会を主催させて頂くことは大変光栄に存じます。1987年第1回開催の歴史ある本会の栃木県開催は、第2回信田重光先生、第12回正和信英先生、第23回鈴木光明先生に引き続き、今回で4回目となります。
最近の人工知能の進化には驚かされます。人工知能搭載ロボットは他職種のみならず、今後は細胞診断を含めた医療、医学の分野にも登場して参ります。また個別化医療のための遺伝子解析も進み、ミクロの世界では我々が扱う細胞間のネットワークが、これから益々解明され重要になっていくと考えられます。そこで今回のテーマを「ネットワーク時代の細胞診」とさせて頂きました。これは今後の医療、医学では他職種間の協働、すなわち人工知能相手ではなく、ヒト−ヒト間のネットワークが益々重要になっていくことも意味しております。我々はヒト由来の細胞を見て、ヒトの疾患を診断しています。つまり細胞を見てヒトを診ています。人工知能には決して生じない、ヒトを診ているという「ヒトとしての感性」を是非、学術集会を通して高めて頂きたいと思います
プログラムは従来を踏襲しポスターセッション、スライドセミナーがございます。教育講演では消化器で福嶋敬宣先生、尿で是松元子先生、甲状腺で亀山香織先生にお願いし、特別講演では婦人科で平井康夫先生にご講演頂きます。またもう一つの特別講演では、真言宗薬王寺住職で小児科医でもあります倉松俊弘先生に、命に関してご講演頂く予定です。 情報交換会では定番ではありますが餃子、ラーメン、栃木の地酒をご用意致しますので、どうぞそちらへも奮ってご参加下さい。また栃木には世界遺産の日光を始め、名所旧跡、特産品がございます。お時間の許す限りそちらへも足を延ばして頂ければと存じます。
本会は本来であれば前栃木県臨床細胞学会会長、本学病理診断学教授の小島勝先生が主催されるはずでした。2018年10月急逝されました先生のご遺志を引き継ぎ、栃木県会員一同全力で準備に取り組んで参ります。2020年9月26日(土)栃木県総合文化センターでお待ちしておりますので、第34回関東臨床細胞学会学術集会へのご参加をどうぞ宜しくお願い申し上げます。